FP 技能士に対する疑問にお答えします
内向き企業もう一つの問題で規則にしぼられてはいい仕事ができないという問題がある。
これは企業そのものの存立の原理から考えてみるとよくわかる。
経済学で企業の定義をすると、「取引コストを少なくするため」という説がある。
つまく私たちが何かやろうとすれば誰かと何かを決めたり話し合ったり、やり方を定めることが必要になる。
「こうやりましょう」「ああやりましょう」という作業があってはじめて、「じゃあ、いまから仕事を始めましょう」となる。
そこにはやり取りのコストがかかる。
毎日バラバラの自営の人たちが集まってきて、仕事をその日ごとに決めたら、手間隙がかかりすぎる。
実際にやられているのは、たとえば土木作業員を毎日旦雇いで募集して、仕事をしてもらうという形態がある。
しかしよく複雑な仕事になってくれば、当然同じ人が反復してやったり、お互いにチームを組んでやったほうが効率的になる。
そうして企業は成立してきたのである。
小さい企業のうちはお互いをしぼる規則もあまりなく、そのときどきでやりやすいようにやっている。
けれども規模が大きくなってくれば標準化が必要になってくる。
より標準化して規則を決めたほうが効率的だとなってきて規則がつくられる。
そうするとそれを管理したりチェックする仕組みや人も生まれる。
もっと企業が大きくなると、そのセクションが肥大化してくる。
規則をつくったり管理する総務部や社長室のようなところが力を持ってきて実際に事業をしている支店や事業部よりも強くなってしまうという現象も起きる。
こうなると、企業のなかの内務官僚が肥大化して、本来の企業の定義や出発点を外れて独自の組織保存本能を発揮する。
ツールが目的化してしまう。
たとえば、ある社員がお客様のところ行って、商談をする大事な日に社内の会議を設定されたとする。
社内の会議を欠席すると評価が下がるような会社だとその人はお客様とのアポイントをキャンセヘルシーてでも、会議に出なければいけない。
こうしたことでは、社員は本来マーケットに向かって働いて、マーケットから利益を得て自分の収益も会社の収益も維持されているのにその構造がわからなくなってしまう。
ドラッカーは、企業とは社員が外に働きかけることによって利益を生むわけで会社のなかでいろいろなことをしていても、それは利益を生まないと警告している。
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